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2025-02-25 15:04:00

自己否定は脳神経の影響??

心の安定を実現するために、まず止めなければならないことは、「自己否定」です。自分の悪いところを探し、批判し続けていれば、どんな人間の心も折れます。しかし、自己否定というのは、止めようと思っても中々直りません。自己否定が強い人、そうでもない人、何が違うのでしょうか。性格、生い立ち、環境、様々なことが考えられますが、今回は脳科学の視点から書いていきたいと思います。「デフォルトモード・ネットワーク」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは脳神経のシステムの名前です。

もともとデフォルトモード・ネットワーク(以下DMN)は、内側前頭前皮質と、それに隣接する前帯上皮質などで構成されていて、人が内側に向かって集中している時の脳の活動を言います。「ぼんやり考え事」、「思い出にふけるときの脳」はDMNの状態になっているそうです。

DMNは「自分自身をふりかえる」時にも働くそうで、過去の記憶データを掘り起こし、「自伝」を作っていくこともするそうです。

このDMNが『ある状態』になった時に、自己否定が過剰になり、「内なる批判者」が自分を攻撃し続けます。
それだけではなく、あらゆることを否定的に考えたり、将来に対する不安や恐怖が大きくなったり、また、他者についても批判的になったりと、自分を見失った状態になることがあります。

その『ある状態』とは、DMNが「交感神経系のストレス」と結びついた時です。

本来は、DMNは自分を内観し、過去から学んだことを次へ生かしていく、というよりよく生きていくためのシステムなのですが、ストレスと結びつくことで、
我を見失い、自分を攻撃し、他者までも攻撃し(心の中だけであったとしても)、希望よりも不安を重視して生きていくことになるそうなのです。

それではとても「幸せな状態」とは言えません。

 

どんなに物質的に豊かな人生を歩んでいても、順風満帆に生きていても、なぜかいつも不安、心配が尽きない・・・そんな場合はこのDMNが過剰に働いているのかもしれません。

このデフォルトモード・ネットワークは自律神経のバランスを整えることで、スイッチを止め、落ち着かせることが可能になります。特に「副交感神経系」を優位にし、体と心を深ーいリラクゼーション状態にすることで、脳内の批判者は去ります。


ですが、現代を生きる私たちは「リラックス」「リラクゼーション」がどうやら苦手のようで、心と体をどのように落ち着けたら良いのか、分からない、じっとしていられない、ぼんやりしていられず、直ぐに何かをしてしまう、あるいはスマホを触ってしまう・・・なんてことないでしょうか。

まずはぜひ、心身を解放し、呼吸を感じ、落ち着き、リラックス、静寂を味わう、ということを得てみてくださいね♪

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